狼と香辛料 10 [書籍感想]
個人的評価:★★★★★(星5つ)
凄い、という言葉しか出てこない自分を恥じるべきなんだろうか。
どうしても、自分の愚かしさよりも、この人の物語に触れられたことが嬉しくてたまらないのだけど。
今回の物語は、ターニングポイントと呼ぶべきなんだと思う。
クメルスンで出会った白鳥、ディアンとの出会いと似ているけれど、決定的に異なる、新しい時代に生きる古い神との出会い。
彼が生き、成してきたこと。
それはこの二人にとって、あまりにも大きな影響を与えているように思う。
今回の物語は、ヨイツの賢狼ホロではなくて、本当にただのホロが現れたなあ。
隠していた訳ではないけれど、ずっとあらわれることがなかった、ただのホロが。
そして、その側に立つロレンスを見て思うんだ。
ホロと旅を始めたばかりのロレンスに、あのホロを支え、包み、守ることができただろうかと。
旅を続けて、何度となく事件に巻き込まれて、ホロとの関係に悩んだり戸惑ったり、笑ったり、触れ合ったり。
そういったことの積み重ねが、二人の関係をいつの間にかこんなにも変えていたんだな、と改めて思う。
時が流れるのを感じるというのは、こういう事なのかもしれない。
二人は変わっていくし、時は流れていくし、関係も変わっていく。
指し示された道は、既に知っていた道の1つだったけれど、その道を行く意味をロレンスは知ったと思う。
旅は続く。
けれど、しんしんと降る雪のような、終わりの音が聞こえてくるような気がする。
凄い、という言葉しか出てこない自分を恥じるべきなんだろうか。
どうしても、自分の愚かしさよりも、この人の物語に触れられたことが嬉しくてたまらないのだけど。
今回の物語は、ターニングポイントと呼ぶべきなんだと思う。
クメルスンで出会った白鳥、ディアンとの出会いと似ているけれど、決定的に異なる、新しい時代に生きる古い神との出会い。
彼が生き、成してきたこと。
それはこの二人にとって、あまりにも大きな影響を与えているように思う。
今回の物語は、ヨイツの賢狼ホロではなくて、本当にただのホロが現れたなあ。
隠していた訳ではないけれど、ずっとあらわれることがなかった、ただのホロが。
そして、その側に立つロレンスを見て思うんだ。
ホロと旅を始めたばかりのロレンスに、あのホロを支え、包み、守ることができただろうかと。
旅を続けて、何度となく事件に巻き込まれて、ホロとの関係に悩んだり戸惑ったり、笑ったり、触れ合ったり。
そういったことの積み重ねが、二人の関係をいつの間にかこんなにも変えていたんだな、と改めて思う。
時が流れるのを感じるというのは、こういう事なのかもしれない。
二人は変わっていくし、時は流れていくし、関係も変わっていく。
指し示された道は、既に知っていた道の1つだったけれど、その道を行く意味をロレンスは知ったと思う。
旅は続く。
けれど、しんしんと降る雪のような、終わりの音が聞こえてくるような気がする。
今年の電撃大賞について [雑感]
とりあえず個人的なオススメ順に並べてみる。
感想
表紙とあらすじに騙されてほしくない作品No.1(涙
これ、小学生出てくるけどロリ要素は菜っ葉の添え物程度です。
本質は熱い熱い、スポーツものですから!
今回の受賞作の中で唯一、手放しで「面白い!」といえる作品でございました。
感想
個人的には下の「パララバ」の方が好みではあるのですが、人に勧めるならやはりこちらの方がオススメ。
新人とは思えない安定した作風でございます。
4月辺りからWebで人気だった「ソードアートオンライン」が書籍化されるのだとか。
個人的には1作目はともかく続編は苦手だったなあ……
感想
個人的には「アクセル・ワールド」より好き。
けどまあ、出来としてみると正直あちらの方が上だろうなあ、というのが素直な印象。
パラレルワールドという要素が芯なのだけど、特になくてもいいような気がしてしまう、というのが残念。
感想
印象が……ないんだorz
下手という印象もないんですが、別段上手いともお思わず、特に印象に残らなかった……
こんなところ。
しかしまあ、今回の受賞作見ていると、どうにもこうにも電撃文庫の思惑が透けて見えてくるような気がしてしまう感じがいたしました。
アクセル・ワールドが大賞受賞作なのはまあ納得なのですが、タイトルにもあるとおり最初から「1」と銘打たれており、続編作るの既に決定してるんですよね。
普通に考えると応募作の時点で続編を考えて作るということはなかなかないと思うんで、多分受賞が決まって、書籍化のために直してる際に連載作にすること決まって直してたんでしょうね。
で、ここで邪推の要因になるのがこの作者がWebで小説を連載しており、それがかなり人気作だったこと。
そんだけネット内でネームバリューがあれば、既にそこそこ売れる事は確信できるじゃないですか。
その人気目当てで連載させて金稼ごう、という気がしてならないんですよねえ。
4月からのソードアートオンラインの書籍化を見ても、そうとしか思えない。
いやまあ、それはいいんですけどね。
会社は金稼ぐの仕事だし、作品自体は真っ当な訳ですし。
ただ……もう一つ、電撃の思惑が透けて見えるのが「ロウきゅーぶ!」。
こっちがもう空しくなる。
あらすじと挿絵が、まったくもって作品とあってない。
作品内で小学生というのは単なる要素のひとつでしかないし、本筋として熱いスポーツもの。
なのに「小学生」というところだけを前面に押し出しまくり、傍から見ただけでは単なるロリラブコメにしか見えない。
挿絵に至っては物語の盛り上がりとは全く関係なく、小学生達のちょっとえっちぃ場面だけ、という有様。
入浴シーンとか見開きで描いてます。見たくねえよそんなもの! と思った人も結構いるのでは。
百歩譲って、あらすじの方はまあ納得もできます。
結局どんな作品も手にとられなきゃしょうがないですしね。
小学生なんて、インパクトはとにかくありますから宣伝のためにそこをピックアップするのはままあるかとも思います。
ただ、挿絵はなあ……正直、話が熱くて大好きなだけに萎えるを通り越して哀しくなる。
そりゃまあ、商売なんだから売るのが命題なのは理解してますし、当然だとも思いますが……
投稿してきた作品を、その面白さを生かすどころか捻じ曲げて売ろうとするのはどうなんだ。
萌えっぽい作品として出せば売れるだろう、という考え方、やっぱり根深いのかなあ……
感想
表紙とあらすじに騙されてほしくない作品No.1(涙
これ、小学生出てくるけどロリ要素は菜っ葉の添え物程度です。
本質は熱い熱い、スポーツものですから!
今回の受賞作の中で唯一、手放しで「面白い!」といえる作品でございました。
感想
個人的には下の「パララバ」の方が好みではあるのですが、人に勧めるならやはりこちらの方がオススメ。
新人とは思えない安定した作風でございます。
4月辺りからWebで人気だった「ソードアートオンライン」が書籍化されるのだとか。
個人的には1作目はともかく続編は苦手だったなあ……
感想
個人的には「アクセル・ワールド」より好き。
けどまあ、出来としてみると正直あちらの方が上だろうなあ、というのが素直な印象。
パラレルワールドという要素が芯なのだけど、特になくてもいいような気がしてしまう、というのが残念。
感想
印象が……ないんだorz
下手という印象もないんですが、別段上手いともお思わず、特に印象に残らなかった……
こんなところ。
しかしまあ、今回の受賞作見ていると、どうにもこうにも電撃文庫の思惑が透けて見えてくるような気がしてしまう感じがいたしました。
アクセル・ワールドが大賞受賞作なのはまあ納得なのですが、タイトルにもあるとおり最初から「1」と銘打たれており、続編作るの既に決定してるんですよね。
普通に考えると応募作の時点で続編を考えて作るということはなかなかないと思うんで、多分受賞が決まって、書籍化のために直してる際に連載作にすること決まって直してたんでしょうね。
で、ここで邪推の要因になるのがこの作者がWebで小説を連載しており、それがかなり人気作だったこと。
そんだけネット内でネームバリューがあれば、既にそこそこ売れる事は確信できるじゃないですか。
その人気目当てで連載させて金稼ごう、という気がしてならないんですよねえ。
4月からのソードアートオンラインの書籍化を見ても、そうとしか思えない。
いやまあ、それはいいんですけどね。
会社は金稼ぐの仕事だし、作品自体は真っ当な訳ですし。
ただ……もう一つ、電撃の思惑が透けて見えるのが「ロウきゅーぶ!」。
こっちがもう空しくなる。
あらすじと挿絵が、まったくもって作品とあってない。
作品内で小学生というのは単なる要素のひとつでしかないし、本筋として熱いスポーツもの。
なのに「小学生」というところだけを前面に押し出しまくり、傍から見ただけでは単なるロリラブコメにしか見えない。
挿絵に至っては物語の盛り上がりとは全く関係なく、小学生達のちょっとえっちぃ場面だけ、という有様。
入浴シーンとか見開きで描いてます。見たくねえよそんなもの! と思った人も結構いるのでは。
百歩譲って、あらすじの方はまあ納得もできます。
結局どんな作品も手にとられなきゃしょうがないですしね。
小学生なんて、インパクトはとにかくありますから宣伝のためにそこをピックアップするのはままあるかとも思います。
ただ、挿絵はなあ……正直、話が熱くて大好きなだけに萎えるを通り越して哀しくなる。
そりゃまあ、商売なんだから売るのが命題なのは理解してますし、当然だとも思いますが……
投稿してきた作品を、その面白さを生かすどころか捻じ曲げて売ろうとするのはどうなんだ。
萌えっぽい作品として出せば売れるだろう、という考え方、やっぱり根深いのかなあ……
ロウきゅーぶ! [書籍感想]
個人的評価:★★★★☆(星四つ)
今度はお前さんがあの子を救ってやる番だ。
それは自分を生かすのと同じなんだよ。
電撃大賞<銀賞>受賞作。
なお、上の文はハチミツとクローバーの10巻、丹下教授のセリフより引用。
見事に予想を裏切る良作でございましたーーー!!
これまで読んだ今年の受賞作が個人的に今ひとつに感じられたこともあってか、かなり衝撃受けております。
これ、あらすじやらイラストとかで物凄いバイアスかかってるけど、実際は滅茶苦茶面白い青春スポーツものじゃないか。
いか、公式サイトよりあらすじ引用。
少女はスポコン! コーチはロリコン!? ハートフルなさわやかスポコメディ!
高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った長谷川昴。ただでさえ小学生の話題はタブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って……!?
「ん? ぱんつなら心配ないよ、ほらっ」(三沢真帆)
「やっぱりっ、でか女なんだわたしっ!」(香椎愛莉)
「おにーちゃんの背中が気に入りました」(袴田ひなた)
「あの、そ、そろそろご指導の方を──」(湊智花)
「いろいろ面白くなってきたわね、ふふ」(永塚紗季)
五人の個性的な少女たちの猛烈アピールに戸惑いながらも、それぞれの想いを守るため昴はついに男を魅せる!
小学生の女子だって抱えている悩みは多いのです。そんな彼女たちに翻弄される、さわやかローリング・スポコメディ!
……うん、今改めて引用して思ったけど、このあらすじはないわ。(汗
これじゃ単なるロリ専門のラブコメにしか読み取れん。
まあ何を狙ってるのか分かりたくないですが、このあらすじ本質を見事に逃してるな、おい(苦笑
あらすじにある通り、主人公の長谷川昴は高校入学早々、部長のロリコン騒動(疑惑じゃないだろ、これ)で熱中してきたバスケを失ってしまう訳なのですが、ここでの焦点は原因であるロリではなく、バスケそのもの。
今まで自分の中核を成していたバスケを奪われ、いっそバスケなんて捨ててしまえと腐りつつあった昴が、小母の(といっても23歳というお約束すぎる若さなんだが)手引きによって、何やかやと小学校の女子バスケ部のコーチを引き受けることになる。
最初に読んでいておっ、と思ったのが、この小母のミホ姉の誘い方。
普通、ロリコン騒動で部活失った人間に開口一番、「ロリコンのホープ」はねーよ(苦笑
その前に出てきた一成もそうだけど、この人たち言ってることややってること最悪極まりないんだけど、なんだかやたらと陽性で、全然憎めないんだよなあ。
むしろこの人たち、昴のことを物凄く気にかけている、という感じしかしない。
途中シリアスに説得するシーンがあって、これはかっこつけすぎだろー、とちょっと醒めたりもしましたが、見事に昴が突っ込んでくれてるし。
抜かりないなあこの作者w
そんなこんなで一週間という条件付でコーチに就任した昴と、女子バスケット部の練習が始まる訳ですが…… まあ、とりあえず初対面のアレはない(苦笑
個人的には大爆笑したけど狙いすぎだと引く人も多いだろうなあ……w
まあ、その辺はネタバレとして伏せておくとして、指導をしていく中で部員の女の子たちと交流を深めていく……っていうと、まーたロリラブコメみたいに聞こえるのが哀しいところですが、唯一の経験者にして昴にも負けず劣らずのバスケ馬鹿である湊智花との交流を通じて、バスケットに対する熱意を取り戻す……というのも、語弊がある気がする。
うーむ、この辺上手く感想がまとまらない。
でもまあ、昴が智花に対して思ったことっていうのは、周囲の人が昴に対して思っていることと同じなのは間違いないよなあ。
だってさあ、傍から見ているだけでも分かるもの。それがどれだけ大事かってくらい。
捨てるなんて言われて、放っておける訳ないよなあ。
それが分かるからこそ、バスケ馬鹿二人と、その周囲の人間の熱がバスケ部存続を賭けた試合に向かって収束していく展開が熱い!
ぶっちゃけ、試合に勝つためにやってる事はセコイにも程があるし、おいおいと思ってしまう部分も結構ある。
1週間という本当に短い期間でこれだけ伸びるかよ、という疑いもある。
でも、そんなものを気にさせないくらい、全員が勝ちに……バスケットにこだわっている姿が熱すぎる。
おまけに、敵まで熱いんだ。これが。
ライバルの男の子は女の子相手ということで、ムキにもなるし心乱したりするものの、それを振り払って試合に集中するだけの気合の入った男ぶりだし、一番の悪役とされていいところなかった男子バスケ部の顧問ですら、指導者としてどっしり腰を据えてかかってたしなあ。
あれだけ女子バスケ部が奇策や卑怯な手を使われまくってかき回されても、自分の教え子を疑わずに沈着に指示を出すその姿は、悪役で粘着質でも、敵として、指導者としての力は疑うべくもないでしょう。
敵も味方も全力を出し合い、最後の最後まで行方の分からない展開には手に汗握らせていただきました。
マジでこれ大賞でいいんでない? と思うくらいのはまりっぷりでございました。
いやまあ、小学生をネタにしている以上、大賞とか無理だとは思いますが(苦笑
でもこれ、大学生と中学生くらいにしても別にそこまで問題ないような……いや、インパクトが消えるかw
とりあえず、イラストの大半がギリギリなのはどうかと思う、マジで(汗
そんなの望んでねえよ!! と声を大にして言いたい。
もっと熱いシーン他にあるだろうに(苦笑
いやー、久々に面白かった。
間違いなく今年の電撃大賞受賞作の中では個人的No.1。
この作者の方、蒼山 サグさんの名前は覚えておこう。次絶対買う。
できれば続編にはしないで欲しいとは思いつつ(苦笑
今度はお前さんがあの子を救ってやる番だ。
それは自分を生かすのと同じなんだよ。
電撃大賞<銀賞>受賞作。
なお、上の文はハチミツとクローバーの10巻、丹下教授のセリフより引用。
見事に予想を裏切る良作でございましたーーー!!
これまで読んだ今年の受賞作が個人的に今ひとつに感じられたこともあってか、かなり衝撃受けております。
これ、あらすじやらイラストとかで物凄いバイアスかかってるけど、実際は滅茶苦茶面白い青春スポーツものじゃないか。
いか、公式サイトよりあらすじ引用。
少女はスポコン! コーチはロリコン!? ハートフルなさわやかスポコメディ!
高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った長谷川昴。ただでさえ小学生の話題はタブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って……!?
「ん? ぱんつなら心配ないよ、ほらっ」(三沢真帆)
「やっぱりっ、でか女なんだわたしっ!」(香椎愛莉)
「おにーちゃんの背中が気に入りました」(袴田ひなた)
「あの、そ、そろそろご指導の方を──」(湊智花)
「いろいろ面白くなってきたわね、ふふ」(永塚紗季)
五人の個性的な少女たちの猛烈アピールに戸惑いながらも、それぞれの想いを守るため昴はついに男を魅せる!
小学生の女子だって抱えている悩みは多いのです。そんな彼女たちに翻弄される、さわやかローリング・スポコメディ!
……うん、今改めて引用して思ったけど、このあらすじはないわ。(汗
これじゃ単なるロリ専門のラブコメにしか読み取れん。
まあ何を狙ってるのか分かりたくないですが、このあらすじ本質を見事に逃してるな、おい(苦笑
あらすじにある通り、主人公の長谷川昴は高校入学早々、部長のロリコン騒動(疑惑じゃないだろ、これ)で熱中してきたバスケを失ってしまう訳なのですが、ここでの焦点は原因であるロリではなく、バスケそのもの。
今まで自分の中核を成していたバスケを奪われ、いっそバスケなんて捨ててしまえと腐りつつあった昴が、小母の(といっても23歳というお約束すぎる若さなんだが)手引きによって、何やかやと小学校の女子バスケ部のコーチを引き受けることになる。
最初に読んでいておっ、と思ったのが、この小母のミホ姉の誘い方。
普通、ロリコン騒動で部活失った人間に開口一番、「ロリコンのホープ」はねーよ(苦笑
その前に出てきた一成もそうだけど、この人たち言ってることややってること最悪極まりないんだけど、なんだかやたらと陽性で、全然憎めないんだよなあ。
むしろこの人たち、昴のことを物凄く気にかけている、という感じしかしない。
途中シリアスに説得するシーンがあって、これはかっこつけすぎだろー、とちょっと醒めたりもしましたが、見事に昴が突っ込んでくれてるし。
抜かりないなあこの作者w
そんなこんなで一週間という条件付でコーチに就任した昴と、女子バスケット部の練習が始まる訳ですが…… まあ、とりあえず初対面のアレはない(苦笑
個人的には大爆笑したけど狙いすぎだと引く人も多いだろうなあ……w
まあ、その辺はネタバレとして伏せておくとして、指導をしていく中で部員の女の子たちと交流を深めていく……っていうと、まーたロリラブコメみたいに聞こえるのが哀しいところですが、唯一の経験者にして昴にも負けず劣らずのバスケ馬鹿である湊智花との交流を通じて、バスケットに対する熱意を取り戻す……というのも、語弊がある気がする。
うーむ、この辺上手く感想がまとまらない。
でもまあ、昴が智花に対して思ったことっていうのは、周囲の人が昴に対して思っていることと同じなのは間違いないよなあ。
だってさあ、傍から見ているだけでも分かるもの。それがどれだけ大事かってくらい。
捨てるなんて言われて、放っておける訳ないよなあ。
それが分かるからこそ、バスケ馬鹿二人と、その周囲の人間の熱がバスケ部存続を賭けた試合に向かって収束していく展開が熱い!
ぶっちゃけ、試合に勝つためにやってる事はセコイにも程があるし、おいおいと思ってしまう部分も結構ある。
1週間という本当に短い期間でこれだけ伸びるかよ、という疑いもある。
でも、そんなものを気にさせないくらい、全員が勝ちに……バスケットにこだわっている姿が熱すぎる。
おまけに、敵まで熱いんだ。これが。
ライバルの男の子は女の子相手ということで、ムキにもなるし心乱したりするものの、それを振り払って試合に集中するだけの気合の入った男ぶりだし、一番の悪役とされていいところなかった男子バスケ部の顧問ですら、指導者としてどっしり腰を据えてかかってたしなあ。
あれだけ女子バスケ部が奇策や卑怯な手を使われまくってかき回されても、自分の教え子を疑わずに沈着に指示を出すその姿は、悪役で粘着質でも、敵として、指導者としての力は疑うべくもないでしょう。
敵も味方も全力を出し合い、最後の最後まで行方の分からない展開には手に汗握らせていただきました。
マジでこれ大賞でいいんでない? と思うくらいのはまりっぷりでございました。
いやまあ、小学生をネタにしている以上、大賞とか無理だとは思いますが(苦笑
でもこれ、大学生と中学生くらいにしても別にそこまで問題ないような……いや、インパクトが消えるかw
とりあえず、イラストの大半がギリギリなのはどうかと思う、マジで(汗
そんなの望んでねえよ!! と声を大にして言いたい。
もっと熱いシーン他にあるだろうに(苦笑
いやー、久々に面白かった。
間違いなく今年の電撃大賞受賞作の中では個人的No.1。
この作者の方、蒼山 サグさんの名前は覚えておこう。次絶対買う。
できれば続編にはしないで欲しいとは思いつつ(苦笑
東京ヴァンパイア・ファイナンス [書籍感想]
個人的評価:★★☆☆☆(星二つ)
電撃大賞<銀賞>受賞作。
つまらなくはなかったですが……置いてけぼりにされてしまった感のある作品でございました。
以下あらすじ。(公式サイトより引用)
新人賞四冠の驚異の才能が贈る、狂騒のハードスケジュール群像劇、登場!
真夜中に出没し、超低金利で高額融資をする<090金融>ヴァンパイア・ファイナンスを営む万城小夜。今夜も獲物=融資客を求めて蠢く。
デート終わりの送りオオカミをめざす日野健壱。
性転換手術をしようとしている大田美佐季。
振り込め詐欺グループに復讐を目論む〈やえざくらの会〉の老人たち。
ドラッグ・デザイナーを辞めたがっている濱田しずか。
都会のアンダーグラウンドで息する彼らは小夜に出会い、融資をうけるかわりに自身の問題に首を突っ込まれまくる。そして、債務者それぞれ衝動や欲望をフルスロットルにし、ひしめきあって無限に増殖するのだった──!!
万丈小夜を中心として各キャラクターの物語が次々と切り替わりながら進んでいくところは「バッカーノ!」シリーズの成田氏にちょっと似てるかなー、などと思いつつ。
ただ、読んでいるさなかの感覚としては、それぞれのキャラクターが自身の問題をひとまず解決してしまったところで、盛り上がりを終えてしまった感があるんですよねえ……
特にひのけんのラスト辺りが、一番の盛り上がりと思わなくもない。
そのせいか、各キャラクターの物語がバラバラに始まったと思ったら、バラバラなまま終わってしまったような感覚が。
読み終わってから振り返ると、その後の小夜編とも言えるラストのエピソードが収束点と言うべきなんでしょうが……なんかもう、全部の事件が終わった後のエピローグとしか思えず、「え、今更?」という感がしてしまった……orz
なんでしょうね。こう……今年の電撃対象は下手じゃないし、上手いんだが……という感のお話ばかりな気がします。
それとも、読んでる私の方の感覚が変わってしまったのかしらん。
電撃大賞<銀賞>受賞作。
つまらなくはなかったですが……置いてけぼりにされてしまった感のある作品でございました。
以下あらすじ。(公式サイトより引用)
新人賞四冠の驚異の才能が贈る、狂騒のハードスケジュール群像劇、登場!
真夜中に出没し、超低金利で高額融資をする<090金融>ヴァンパイア・ファイナンスを営む万城小夜。今夜も獲物=融資客を求めて蠢く。
デート終わりの送りオオカミをめざす日野健壱。
性転換手術をしようとしている大田美佐季。
振り込め詐欺グループに復讐を目論む〈やえざくらの会〉の老人たち。
ドラッグ・デザイナーを辞めたがっている濱田しずか。
都会のアンダーグラウンドで息する彼らは小夜に出会い、融資をうけるかわりに自身の問題に首を突っ込まれまくる。そして、債務者それぞれ衝動や欲望をフルスロットルにし、ひしめきあって無限に増殖するのだった──!!
万丈小夜を中心として各キャラクターの物語が次々と切り替わりながら進んでいくところは「バッカーノ!」シリーズの成田氏にちょっと似てるかなー、などと思いつつ。
ただ、読んでいるさなかの感覚としては、それぞれのキャラクターが自身の問題をひとまず解決してしまったところで、盛り上がりを終えてしまった感があるんですよねえ……
特にひのけんのラスト辺りが、一番の盛り上がりと思わなくもない。
そのせいか、各キャラクターの物語がバラバラに始まったと思ったら、バラバラなまま終わってしまったような感覚が。
読み終わってから振り返ると、その後の小夜編とも言えるラストのエピソードが収束点と言うべきなんでしょうが……なんかもう、全部の事件が終わった後のエピローグとしか思えず、「え、今更?」という感がしてしまった……orz
なんでしょうね。こう……今年の電撃対象は下手じゃないし、上手いんだが……という感のお話ばかりな気がします。
それとも、読んでる私の方の感覚が変わってしまったのかしらん。
パララバ -Parallel lovers-(修正) [書籍感想]
個人的評価:★★☆☆☆+(星二つ)
電撃大賞<金賞>受賞作。
個人的には大賞の「アクセル・ワールド」よりこちらの方が好みかな。
以下あらすじ。公式サイトより引用。
死んだはずの彼からの電話。それは私の死を告げるもので……。
遠野綾は高校二年生。平凡な日々を送る彼女の一番の幸せは、部活を通して知り合った他校の男子生徒、村瀬一哉と毎日電話で話すことだった。何度も電話をするうちに、互いを友人以上の存在として意識し始めた二人だったが、夏休みの終わりに一哉は事故死してしまう。本来であれば、二人の物語はそれで終わったはずだった。
しかし一哉の通夜の晩、綾のもとに一本の電話がかかる。電話の主は死んだはずの一哉。そして戸惑う彼女にその声は告げた。死んだのはお前の方ではないのかと……。
二人が行き着く真実とは!? 出会えぬ二人の運命は!?
携帯電話が繋ぐパラレル・ラブストーリー。切なさともどかしさが堪らない、第15回電撃小説大賞<金賞>受賞作。
あらすじ見る限りでは、青春ものというか、SF、ジュブナイルといった方面に近いと思っていたんですが……
実際読んでみるとこれ、サスペンスじゃね? という気がしました(苦笑
一哉が死んだ世界の綾と、綾が死んだ世界の一哉。
この二人が自分達が死んだ理由を探っていく、というお話なのですが……なんででしょうか、話の筋から見ると、パラレルワールドという要素だけなんだか浮いてしまっているような気がするんですよね。
別にこれ、パラレルワールドを題材に使わなくてもいいんじゃない? と思ってしまいます。
あとがき読む限り、そうした方面に一方ならぬこだわりがあるようなので、それはそれでいいのですが。
ただ、私がこれサスペンスじゃねと思ってしまった程度には、展開にドキドキしっぱなしでした。(笑
真相はラメル先輩がキーワードを羅列した時点で大方予想はついていたんですが、登場人物が自分と変わらない生身の人間だからか、このピンチどうやって切り抜けるんだろうというところにかなりハラハラしてました。
この辺の上手さには脱帽。大賞のアクセル・ワールドより好きだといった理由には、そうした臨場感が段違いに感じられたから、というのが大きいです。
そうしたサスペンスとしての側面にかなり引き込まれてしまった影響か……どうしてもパラレルワールドがどうしても気にかかってしまうんですよねえ。
できれば、この作者さんの次の作品で、またこうしたテーマを使ってもらいたいです。
単純な話運びでこれだけドキドキさせられたのですから、もっと使いこなせるようになったのなら、どんなお話になるのか。
とても次の作品を読んでみたい気になる新人様でございました。
電撃大賞<金賞>受賞作。
個人的には大賞の「アクセル・ワールド」よりこちらの方が好みかな。
以下あらすじ。公式サイトより引用。
死んだはずの彼からの電話。それは私の死を告げるもので……。
遠野綾は高校二年生。平凡な日々を送る彼女の一番の幸せは、部活を通して知り合った他校の男子生徒、村瀬一哉と毎日電話で話すことだった。何度も電話をするうちに、互いを友人以上の存在として意識し始めた二人だったが、夏休みの終わりに一哉は事故死してしまう。本来であれば、二人の物語はそれで終わったはずだった。
しかし一哉の通夜の晩、綾のもとに一本の電話がかかる。電話の主は死んだはずの一哉。そして戸惑う彼女にその声は告げた。死んだのはお前の方ではないのかと……。
二人が行き着く真実とは!? 出会えぬ二人の運命は!?
携帯電話が繋ぐパラレル・ラブストーリー。切なさともどかしさが堪らない、第15回電撃小説大賞<金賞>受賞作。
あらすじ見る限りでは、青春ものというか、SF、ジュブナイルといった方面に近いと思っていたんですが……
実際読んでみるとこれ、サスペンスじゃね? という気がしました(苦笑
一哉が死んだ世界の綾と、綾が死んだ世界の一哉。
この二人が自分達が死んだ理由を探っていく、というお話なのですが……なんででしょうか、話の筋から見ると、パラレルワールドという要素だけなんだか浮いてしまっているような気がするんですよね。
別にこれ、パラレルワールドを題材に使わなくてもいいんじゃない? と思ってしまいます。
あとがき読む限り、そうした方面に一方ならぬこだわりがあるようなので、それはそれでいいのですが。
ただ、私がこれサスペンスじゃねと思ってしまった程度には、展開にドキドキしっぱなしでした。(笑
真相はラメル先輩がキーワードを羅列した時点で大方予想はついていたんですが、登場人物が自分と変わらない生身の人間だからか、このピンチどうやって切り抜けるんだろうというところにかなりハラハラしてました。
この辺の上手さには脱帽。大賞のアクセル・ワールドより好きだといった理由には、そうした臨場感が段違いに感じられたから、というのが大きいです。
そうしたサスペンスとしての側面にかなり引き込まれてしまった影響か……どうしてもパラレルワールドがどうしても気にかかってしまうんですよねえ。
できれば、この作者さんの次の作品で、またこうしたテーマを使ってもらいたいです。
単純な話運びでこれだけドキドキさせられたのですから、もっと使いこなせるようになったのなら、どんなお話になるのか。
とても次の作品を読んでみたい気になる新人様でございました。
アクセル・ワールド(修正) [書籍感想]
個人的評価:★★★☆☆(星3つ)
今年の電撃文庫<大賞>受賞作。
いやー、発売日に結構買ったにも関わらず、なんとなく気分がめいっていたのか全く読んでいなかったので久々に手をつけてみました。
さすが大賞受賞作というべきか、新人とは思えないほど文章が安定していて、安心して読めるお話でございました。
しっかし、どこかで読んだ事のあるような……とか思ってたら、この作者さんソードアートオンラインの作者かよ!!
まー、確かにこの人ならこの安定さにも納得。
電撃の大賞に相応しいクオリティの作品ではありました。
以下あらすじ。
≪黒雪姫≫と呼ばれる少女との出会いが、デブでいじめられっ子の未来を変える。
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。
彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分(アバター)を使って≪速さ≫を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。
季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女≪黒雪姫≫との出会いによって、彼の人生は一変する。
少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは≪加速世界≫の存在を知る。それは、中学内格差(スクールカースト)の最底辺である彼が、姫を護る騎士≪バーストリンカー≫となった瞬間だった――。
ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞<大賞>受賞しデビュー! 実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場!
主人公はデブでチビで苛められっこということで、某おファンタジアな世界にいって魔王となるお話を思い出さなくもないのですが、まあ社会的に(そして自身の中のヒエラルキーの中で)底辺にいるキャラクターということでは割とお約束というべきか。
お話としては王道でありオーソドックスであり、前述したオンライン小説でも良質の作品を書き続けてきた筆力ともあいまって、実にクオリティの高いお話でございました。
とはいえ、無条件に最高! といえるほど盛り上がったかというとそういう訳でもなく。
黒雪姫から敵の存在とその手がかりを与えられた時点で敵の正体が予想ついてしまった点を初め、王道の話の性かどうしても先が見えてしまう、意外性がない、といったように、驚きをもってみることができなったのが残念。
先述したようにこの作者さんは筆力は確かなので、読めないなんて事は全然なかったのですが……燃えた、とはどうしても言えないなあ。
一番の盛り上がりとも言うべきハルユキが強さとは何かの答えを見出すシーン、どうしてもその単語が出てくると、解説も書いていらっしゃる川上稔氏を思い出してしまい、血肉が足らん、と思ってしまったのが致命的だったかも。
あのシーンは言葉だけじゃなくて、もっと行動で示してほしかった……と思うのは贅沢なのかな。
とはいえ、これはもちろん新人賞である訳で、Webで色々書いているにせよ出版された本としてはまだ1作目。
これからどう育っていくのかが気になるところでございます。
追記:
川上稔氏の解説読んだら、本編の印象全てが吹き飛んでこれしか覚えてない私はしねばいいと思うよ(笑
今年の電撃文庫<大賞>受賞作。
いやー、発売日に結構買ったにも関わらず、なんとなく気分がめいっていたのか全く読んでいなかったので久々に手をつけてみました。
さすが大賞受賞作というべきか、新人とは思えないほど文章が安定していて、安心して読めるお話でございました。
しっかし、どこかで読んだ事のあるような……とか思ってたら、この作者さんソードアートオンラインの作者かよ!!
まー、確かにこの人ならこの安定さにも納得。
電撃の大賞に相応しいクオリティの作品ではありました。
以下あらすじ。
≪黒雪姫≫と呼ばれる少女との出会いが、デブでいじめられっ子の未来を変える。
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。
彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分(アバター)を使って≪速さ≫を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。
季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女≪黒雪姫≫との出会いによって、彼の人生は一変する。
少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは≪加速世界≫の存在を知る。それは、中学内格差(スクールカースト)の最底辺である彼が、姫を護る騎士≪バーストリンカー≫となった瞬間だった――。
ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞<大賞>受賞しデビュー! 実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場!
主人公はデブでチビで苛められっこということで、某おファンタジアな世界にいって魔王となるお話を思い出さなくもないのですが、まあ社会的に(そして自身の中のヒエラルキーの中で)底辺にいるキャラクターということでは割とお約束というべきか。
お話としては王道でありオーソドックスであり、前述したオンライン小説でも良質の作品を書き続けてきた筆力ともあいまって、実にクオリティの高いお話でございました。
とはいえ、無条件に最高! といえるほど盛り上がったかというとそういう訳でもなく。
黒雪姫から敵の存在とその手がかりを与えられた時点で敵の正体が予想ついてしまった点を初め、王道の話の性かどうしても先が見えてしまう、意外性がない、といったように、驚きをもってみることができなったのが残念。
先述したようにこの作者さんは筆力は確かなので、読めないなんて事は全然なかったのですが……燃えた、とはどうしても言えないなあ。
一番の盛り上がりとも言うべきハルユキが強さとは何かの答えを見出すシーン、どうしてもその単語が出てくると、解説も書いていらっしゃる川上稔氏を思い出してしまい、血肉が足らん、と思ってしまったのが致命的だったかも。
あのシーンは言葉だけじゃなくて、もっと行動で示してほしかった……と思うのは贅沢なのかな。
とはいえ、これはもちろん新人賞である訳で、Webで色々書いているにせよ出版された本としてはまだ1作目。
これからどう育っていくのかが気になるところでございます。
追記:
川上稔氏の解説読んだら、本編の印象全てが吹き飛んでこれしか覚えてない私はしねばいいと思うよ(笑
購入メモ [書籍感想]
ガンパレード・マーチ 九州奪還〈0〉萩 幽霊戦線 (電撃文庫)
- 作者: 榊 涼介
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
タグ:購入メモ
家族ゲーム5(ネタバレ注意) [書籍感想]
個人的評価:★★★★★
よっしー……orz
相変わらず素晴らしいラブコメ4コマでございました。満足満足。
前巻で葵と悟が付き合い始めたから、この二人に関する話は一旦打ち止めなのかなあ、とかちょっと不安に思っていたら、とんでもない!
プッシュ、ぷっしゅ、PUSHの大攻勢でございました。
一応噂には聞いていたんですが、紫杏がこういうポジションに立つとは思っていなかったので、実にGJ.
紫杏や悟の一挙手一挙動にやきもきしたり赤くなったりする葵、コイツ本当に中学生かと思うくらい可愛いのですが(苦笑
ゲームの後、紫杏の一言思い出してすすすと悟との距離を縮める葵がいじらしいw
悟もねえ……最初の失敗が堪えたのか、その後の包容力、かなり成長してますよ。
恥ずかしいだろうに積極的に葵のためにイチャイチャしようとする姿はむしろカッコイイ。
そういう意味では朱音の狙いは見事的に射ているんだけど、上手く行き過ぎて寂しさを感じる朱音は葵とは別の意味で可愛らしいな。
なんというか、頭を撫でてやりたくなる(苦笑
そして朱音の協力者である紫杏は紫杏でなあ……キャラ紹介に最初はヤンデレ目指してましたが某アニメ見て辞めました、とあるんですが……十分ヤンデレっぽいよ?(汗
それとも路線変更したのはこの巻の後の話なのかしら。
元々たれ目なせいか、ちょっと目の周りを変えるだけで物凄く虚ろな目に見えて、プレッシャーすら覚えます。
とはいえ、この漫画の方向性から言って、紫杏が報われるなんて言う超展開はほぼないだろうし……どうするんでしょうね?
個人的にはこの子結構好きなので、別の彼氏でも作ってほしいところですが。ただしチーム無象除く(笑
次いでプッシュされていたのが温水・ぴよちゃんでしょう。
黒温水が現れたと思ったら、一々ぴよちゃんの対応に心揺さぶられてる温水さん。ドツボにはまってますよ!w
ついにラストでお約束すぎる展開まで披露しているこの二人。なにこの超王道ラブコメw
いいから早く付き合っちゃえよお前ら、といいたくなるのは人情だと思う(苦笑
そんな二人をさておいて彼女が出来たのが乳井先輩というのは驚いた。マジ驚いた。
作中でも言われてたけどさあ……茉莉さんや、アンタマジで趣味悪いって!(笑
よりによって乳井だぞ?! 乳井大好なんて頭の悪い名前ついて、名は体をあらわすを地で行っている最低男だぞ!?
これに彼女ができて温水に彼女がまだできていないこの世界は狂ってると思う(マテ
というか、今回は脇役ネタ多かったです。
鎌田先輩とか、本当に別人だから! 誰、この人? って本当に思ってましたよ。
そしてこの人にも訪れる恋愛話。えー……と思わざるを得ない(苦笑
というか、葵・悟、蒲田・伊達・藤井と文化祭の恋愛話の主舞台となったゲーム研究会の部室の空気がエラいことになってるのに吹いたw
ぴよちゃん、そのセリフは元ネタがやばいぞ!(笑
というか、乳井先輩にまで彼女が出来てしまった以上、チーム有象無象にまで彼女ができてもおかしくないこの世界が恐ろしすぎるw
そしてそんな感じで恋愛話が各所で吹き荒れてる中、逆にフラグ消失してる感のある真言・よっしー組……orz
真言の方は前と比べればほんの少しくらいは、多分、おそらく、きっと意識されてるとは思うのだけど、家庭教師が終わった関係上、本当にたまに会うだけの知り合いになっちゃったからなあ……進展する余地がない(汗
2巻だか3巻だかで言ってたけど、次のイベントに繋がらなければフラグ消失、っていう言葉そのまんまの展開です。
がんばれよっしー、もうちょっと頑張ってアプローチするんだ!
きっと脈は……ないこともないこともないこともない……かな。
あとは、個人的に笑わせてもらったのは江西ちなみさんの逆転裁判的ツッコミでした。
あれでサークル全体が大ダメージを負ってる姿は無性に笑えたw
いや、笑える立場じゃないんだけどさ(苦笑
4巻5巻の刊行ペースが早かった分、6巻はしばらく待つのかなあ……
次の巻も楽しみなので早く出てほしいところです。
家族ゲーム 5 (5) (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 96-5)
- 作者: 鈴城 芹
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/12
- メディア: コミック
よっしー……orz
相変わらず素晴らしいラブコメ4コマでございました。満足満足。
前巻で葵と悟が付き合い始めたから、この二人に関する話は一旦打ち止めなのかなあ、とかちょっと不安に思っていたら、とんでもない!
プッシュ、ぷっしゅ、PUSHの大攻勢でございました。
一応噂には聞いていたんですが、紫杏がこういうポジションに立つとは思っていなかったので、実にGJ.
紫杏や悟の一挙手一挙動にやきもきしたり赤くなったりする葵、コイツ本当に中学生かと思うくらい可愛いのですが(苦笑
ゲームの後、紫杏の一言思い出してすすすと悟との距離を縮める葵がいじらしいw
悟もねえ……最初の失敗が堪えたのか、その後の包容力、かなり成長してますよ。
恥ずかしいだろうに積極的に葵のためにイチャイチャしようとする姿はむしろカッコイイ。
そういう意味では朱音の狙いは見事的に射ているんだけど、上手く行き過ぎて寂しさを感じる朱音は葵とは別の意味で可愛らしいな。
なんというか、頭を撫でてやりたくなる(苦笑
そして朱音の協力者である紫杏は紫杏でなあ……キャラ紹介に最初はヤンデレ目指してましたが某アニメ見て辞めました、とあるんですが……十分ヤンデレっぽいよ?(汗
それとも路線変更したのはこの巻の後の話なのかしら。
元々たれ目なせいか、ちょっと目の周りを変えるだけで物凄く虚ろな目に見えて、プレッシャーすら覚えます。
とはいえ、この漫画の方向性から言って、紫杏が報われるなんて言う超展開はほぼないだろうし……どうするんでしょうね?
個人的にはこの子結構好きなので、別の彼氏でも作ってほしいところですが。ただしチーム無象除く(笑
次いでプッシュされていたのが温水・ぴよちゃんでしょう。
黒温水が現れたと思ったら、一々ぴよちゃんの対応に心揺さぶられてる温水さん。ドツボにはまってますよ!w
ついにラストでお約束すぎる展開まで披露しているこの二人。なにこの超王道ラブコメw
いいから早く付き合っちゃえよお前ら、といいたくなるのは人情だと思う(苦笑
そんな二人をさておいて彼女が出来たのが乳井先輩というのは驚いた。マジ驚いた。
作中でも言われてたけどさあ……茉莉さんや、アンタマジで趣味悪いって!(笑
よりによって乳井だぞ?! 乳井大好なんて頭の悪い名前ついて、名は体をあらわすを地で行っている最低男だぞ!?
これに彼女ができて温水に彼女がまだできていないこの世界は狂ってると思う(マテ
というか、今回は脇役ネタ多かったです。
鎌田先輩とか、本当に別人だから! 誰、この人? って本当に思ってましたよ。
そしてこの人にも訪れる恋愛話。えー……と思わざるを得ない(苦笑
というか、葵・悟、蒲田・伊達・藤井と文化祭の恋愛話の主舞台となったゲーム研究会の部室の空気がエラいことになってるのに吹いたw
ぴよちゃん、そのセリフは元ネタがやばいぞ!(笑
というか、乳井先輩にまで彼女が出来てしまった以上、チーム有象無象にまで彼女ができてもおかしくないこの世界が恐ろしすぎるw
そしてそんな感じで恋愛話が各所で吹き荒れてる中、逆にフラグ消失してる感のある真言・よっしー組……orz
真言の方は前と比べればほんの少しくらいは、多分、おそらく、きっと意識されてるとは思うのだけど、家庭教師が終わった関係上、本当にたまに会うだけの知り合いになっちゃったからなあ……進展する余地がない(汗
2巻だか3巻だかで言ってたけど、次のイベントに繋がらなければフラグ消失、っていう言葉そのまんまの展開です。
がんばれよっしー、もうちょっと頑張ってアプローチするんだ!
きっと脈は……ないこともないこともないこともない……かな。
あとは、個人的に笑わせてもらったのは江西ちなみさんの逆転裁判的ツッコミでした。
あれでサークル全体が大ダメージを負ってる姿は無性に笑えたw
いや、笑える立場じゃないんだけどさ(苦笑
4巻5巻の刊行ペースが早かった分、6巻はしばらく待つのかなあ……
次の巻も楽しみなので早く出てほしいところです。
circleサークル1,2 [書籍感想]
2巻だけあったのが悔しく、大掃除で出た古本ブックオフに売るついでに探して購入。
個人的評価:★★★★☆(星四つ+)
+がついてるのは私の好みだからです。
作者の榊さん、同人で作品読んだ事がありファンだったので購入したのですが、やっぱりいいなー、これ。
妙にツボにハマるというか、和む。
キャラのデザインといい性格といい、嫌味とか狙いがあんまり見えないのがいいのかな?
いや、藤野さん達の胸はアレはあまりに狙いすぎてるといえばそうだし、ヒロインの小金井さんに至ってはこの人のデフォルトデザインといっていいくらい他の作品と同じなのだけど(笑
しかしこの人、四コマより漫画の方が面白いと思ってしまうのは私だけかなあ?
四コマのネタ自体、ほのぼのした日常系の話なので、爆笑という類ではないし、四コマで終わるというよりは次の話への繋ぎという感じ。
全体としてみるとのんびりした空気が流れてるところとか、境と小金井の関係とか非常に好み。
そういう意味では1巻2巻でのお気に入りは1巻の「夏の夜」。
この空気、マジ好み。ここだけを言うなら星五つ通り越して神作品認定したいくらい。
電車の音で声が聞こえなくて、お互い苦笑して見つめあうあのシーンとか、本当に上手い。
例え誰が同じシーン思いついたって、この人ほどあの空気を表現できるとは思えない。
このシーンだけで十分買って良かったと思う。それくらい大好きです。
なんだろうね。あのいつも元気溢れまくってるような小金井さんで、それは見かけ上全然変わらないんだけど、それだからこそモノローグで語られる気持ちが凄い伝わってくる。
これはこの人の持ち味だよなあ。
やっぱりこれはこの人しか描けないだろ、というものがある作者には惚れる。
2巻では巻頭カラーのラストの夕焼けの図かなあ。
基本的にイラストより漫画、話がないと面白いと思わないタイプの人間なんですが、時折イラストだけでその場の空気みたいなものをふんわりと伝えてくれたりするイラストは大好きで、まさにそれに該当する一枚絵でした。
これは光加減の勝利なのかなあ。裏表紙の窓から光が差し込む感じの凄い好きです。
あとは終盤の雪でこけた小金井さん。雪まみれの姿が可愛いです。
ただ、これは2巻から買ったからかもしれないんですが、影の薄い脇役君たちが出番なさすぎて存在を忘れる(汗
その癖出るときは全くその辺斟酌しないで出るもんだから、『あれ、この人名前誰だっけ?』とか普通になるんですがw
部内で親密なせいか、名前で呼ばれることあんまりないし。
きららコミックスということで仕方ないとは思うのだけど、この人の漫画を読んでみたい気もするなあ。
でもまあ満足満足。次の巻が楽しみなんだけど……3年生は引退しちゃって大丈夫なのかしら。
3年に比べて1年の印象が薄いので、3年生が引退しちゃったあとがちょっと不安。というか、ちょうど作中の一年間で完結しないといいのだけど(汗
個人的評価:★★★★☆(星四つ+)
CIRCLEさーくる (2) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: 榊
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: コミック
+がついてるのは私の好みだからです。
作者の榊さん、同人で作品読んだ事がありファンだったので購入したのですが、やっぱりいいなー、これ。
妙にツボにハマるというか、和む。
キャラのデザインといい性格といい、嫌味とか狙いがあんまり見えないのがいいのかな?
いや、藤野さん達の胸はアレはあまりに狙いすぎてるといえばそうだし、ヒロインの小金井さんに至ってはこの人のデフォルトデザインといっていいくらい他の作品と同じなのだけど(笑
しかしこの人、四コマより漫画の方が面白いと思ってしまうのは私だけかなあ?
四コマのネタ自体、ほのぼのした日常系の話なので、爆笑という類ではないし、四コマで終わるというよりは次の話への繋ぎという感じ。
全体としてみるとのんびりした空気が流れてるところとか、境と小金井の関係とか非常に好み。
そういう意味では1巻2巻でのお気に入りは1巻の「夏の夜」。
この空気、マジ好み。ここだけを言うなら星五つ通り越して神作品認定したいくらい。
電車の音で声が聞こえなくて、お互い苦笑して見つめあうあのシーンとか、本当に上手い。
例え誰が同じシーン思いついたって、この人ほどあの空気を表現できるとは思えない。
このシーンだけで十分買って良かったと思う。それくらい大好きです。
なんだろうね。あのいつも元気溢れまくってるような小金井さんで、それは見かけ上全然変わらないんだけど、それだからこそモノローグで語られる気持ちが凄い伝わってくる。
これはこの人の持ち味だよなあ。
やっぱりこれはこの人しか描けないだろ、というものがある作者には惚れる。
2巻では巻頭カラーのラストの夕焼けの図かなあ。
基本的にイラストより漫画、話がないと面白いと思わないタイプの人間なんですが、時折イラストだけでその場の空気みたいなものをふんわりと伝えてくれたりするイラストは大好きで、まさにそれに該当する一枚絵でした。
これは光加減の勝利なのかなあ。裏表紙の窓から光が差し込む感じの凄い好きです。
あとは終盤の雪でこけた小金井さん。雪まみれの姿が可愛いです。
ただ、これは2巻から買ったからかもしれないんですが、影の薄い脇役君たちが出番なさすぎて存在を忘れる(汗
その癖出るときは全くその辺斟酌しないで出るもんだから、『あれ、この人名前誰だっけ?』とか普通になるんですがw
部内で親密なせいか、名前で呼ばれることあんまりないし。
きららコミックスということで仕方ないとは思うのだけど、この人の漫画を読んでみたい気もするなあ。
でもまあ満足満足。次の巻が楽しみなんだけど……3年生は引退しちゃって大丈夫なのかしら。
3年に比べて1年の印象が薄いので、3年生が引退しちゃったあとがちょっと不安。というか、ちょうど作中の一年間で完結しないといいのだけど(汗
購入物 [日常]
感想書くとそれだけで1時間弱食うという時間のかかりっぷりなので、購入物を書いてお茶を濁してみる。
家族ゲーム相変わらず素晴らしいw
姉ちゃんの出番少ないところがなんだけど、妹格ゲーカップルのラブコメ度合いが半端ないぞw
circleさーくるは実は2巻だけの購入。1巻持ってません(汗
いや、買おうと思ったら売り切れてたんだよ。榊さんは同人好きだったんで、きららに連載してるの知ったら欲しくなった……
迷い猫オーバーランはおそるおそる、といった感じ。
1巻は光るところはあったんですが、決して上手いとはいえない作品だったからなあ……
期待と不安が入り混じっております。
家族ゲーム 5 (5) (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 96-5)
- 作者: 鈴城 芹
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/12
- メディア: コミック
CIRCLEさーくる (2) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: 榊
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: コミック
迷い猫オーバーラン! 2 (2) (集英社スーパーダッシュ文庫 ま 1-2)
- 作者: 松 智洋
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12
- メディア: 文庫
家族ゲーム相変わらず素晴らしいw
姉ちゃんの出番少ないところがなんだけど、妹格ゲーカップルのラブコメ度合いが半端ないぞw
circleさーくるは実は2巻だけの購入。1巻持ってません(汗
いや、買おうと思ったら売り切れてたんだよ。榊さんは同人好きだったんで、きららに連載してるの知ったら欲しくなった……
迷い猫オーバーランはおそるおそる、といった感じ。
1巻は光るところはあったんですが、決して上手いとはいえない作品だったからなあ……
期待と不安が入り混じっております。
タグ:購入メモ