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今年の電撃大賞について [雑感]

 とりあえず個人的なオススメ順に並べてみる。


ロウきゅーぶ! (電撃文庫)

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)

  • 作者: 蒼山 サグ
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫



 感想

 表紙とあらすじに騙されてほしくない作品No.1(涙
 これ、小学生出てくるけどロリ要素は菜っ葉の添え物程度です。
 本質は熱い熱い、スポーツものですから!
 今回の受賞作の中で唯一、手放しで「面白い!」といえる作品でございました。


アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

  • 作者: 川原 礫
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫



 感想

 個人的には下の「パララバ」の方が好みではあるのですが、人に勧めるならやはりこちらの方がオススメ。
 新人とは思えない安定した作風でございます。
 4月辺りからWebで人気だった「ソードアートオンライン」が書籍化されるのだとか。
 個人的には1作目はともかく続編は苦手だったなあ……


パララバ―Parallel lovers (電撃文庫)

パララバ―Parallel lovers (電撃文庫)

  • 作者: 静月 遠火
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫



 感想

 個人的には「アクセル・ワールド」より好き。
 けどまあ、出来としてみると正直あちらの方が上だろうなあ、というのが素直な印象。
 パラレルワールドという要素が芯なのだけど、特になくてもいいような気がしてしまう、というのが残念。


東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫)

東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫)

  • 作者: 真藤 順丈
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫



 感想

 印象が……ないんだorz
 下手という印象もないんですが、別段上手いともお思わず、特に印象に残らなかった……

 こんなところ。
 しかしまあ、今回の受賞作見ていると、どうにもこうにも電撃文庫の思惑が透けて見えてくるような気がしてしまう感じがいたしました。

 アクセル・ワールドが大賞受賞作なのはまあ納得なのですが、タイトルにもあるとおり最初から「1」と銘打たれており、続編作るの既に決定してるんですよね。
 普通に考えると応募作の時点で続編を考えて作るということはなかなかないと思うんで、多分受賞が決まって、書籍化のために直してる際に連載作にすること決まって直してたんでしょうね。
 で、ここで邪推の要因になるのがこの作者がWebで小説を連載しており、それがかなり人気作だったこと。
 そんだけネット内でネームバリューがあれば、既にそこそこ売れる事は確信できるじゃないですか。
 その人気目当てで連載させて金稼ごう、という気がしてならないんですよねえ。
 4月からのソードアートオンラインの書籍化を見ても、そうとしか思えない。

 いやまあ、それはいいんですけどね。
 会社は金稼ぐの仕事だし、作品自体は真っ当な訳ですし。

 ただ……もう一つ、電撃の思惑が透けて見えるのが「ロウきゅーぶ!」。
 こっちがもう空しくなる。
 あらすじと挿絵が、まったくもって作品とあってない。
 作品内で小学生というのは単なる要素のひとつでしかないし、本筋として熱いスポーツもの。
 なのに「小学生」というところだけを前面に押し出しまくり、傍から見ただけでは単なるロリラブコメにしか見えない。
 挿絵に至っては物語の盛り上がりとは全く関係なく、小学生達のちょっとえっちぃ場面だけ、という有様。
 入浴シーンとか見開きで描いてます。見たくねえよそんなもの! と思った人も結構いるのでは。

 百歩譲って、あらすじの方はまあ納得もできます。
 結局どんな作品も手にとられなきゃしょうがないですしね。
 小学生なんて、インパクトはとにかくありますから宣伝のためにそこをピックアップするのはままあるかとも思います。

 ただ、挿絵はなあ……正直、話が熱くて大好きなだけに萎えるを通り越して哀しくなる。
 そりゃまあ、商売なんだから売るのが命題なのは理解してますし、当然だとも思いますが……
 投稿してきた作品を、その面白さを生かすどころか捻じ曲げて売ろうとするのはどうなんだ。

 萌えっぽい作品として出せば売れるだろう、という考え方、やっぱり根深いのかなあ……
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アマカワ

最近のライトノベル、イラストがどうにも好みじゃなくて敬遠してしまうものが多いです……。話がアツくて好きでも、どうにもイラストが萌えを狙いすぎてて。
ワカさんの突っ込み、ごもっともだと思います。
by アマカワ (2009-02-24 01:45) 

ワカ

>アマカワさん
コメントありがとうございます。
個人的には萌え系も嫌いではありませんし、好きなものもあります。
ただ、アマカワさんの仰るように、アツい話なのに萌えを狙いすぎた絵だったりと、絵と文がチグハグなものは出版社の思惑が透けて見えるようで嫌ですね。
本を買わせるのが商売ですから致し方ない部分もあるとは言え、やっぱり中身で勝負してほしいものです。
by ワカ (2009-02-25 14:53) 

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