アクセル・ワールド(修正) [書籍感想]
個人的評価:★★★☆☆(星3つ)
今年の電撃文庫<大賞>受賞作。
いやー、発売日に結構買ったにも関わらず、なんとなく気分がめいっていたのか全く読んでいなかったので久々に手をつけてみました。
さすが大賞受賞作というべきか、新人とは思えないほど文章が安定していて、安心して読めるお話でございました。
しっかし、どこかで読んだ事のあるような……とか思ってたら、この作者さんソードアートオンラインの作者かよ!!
まー、確かにこの人ならこの安定さにも納得。
電撃の大賞に相応しいクオリティの作品ではありました。
以下あらすじ。
≪黒雪姫≫と呼ばれる少女との出会いが、デブでいじめられっ子の未来を変える。
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。
彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分(アバター)を使って≪速さ≫を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。
季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女≪黒雪姫≫との出会いによって、彼の人生は一変する。
少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは≪加速世界≫の存在を知る。それは、中学内格差(スクールカースト)の最底辺である彼が、姫を護る騎士≪バーストリンカー≫となった瞬間だった――。
ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞<大賞>受賞しデビュー! 実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場!
主人公はデブでチビで苛められっこということで、某おファンタジアな世界にいって魔王となるお話を思い出さなくもないのですが、まあ社会的に(そして自身の中のヒエラルキーの中で)底辺にいるキャラクターということでは割とお約束というべきか。
お話としては王道でありオーソドックスであり、前述したオンライン小説でも良質の作品を書き続けてきた筆力ともあいまって、実にクオリティの高いお話でございました。
とはいえ、無条件に最高! といえるほど盛り上がったかというとそういう訳でもなく。
黒雪姫から敵の存在とその手がかりを与えられた時点で敵の正体が予想ついてしまった点を初め、王道の話の性かどうしても先が見えてしまう、意外性がない、といったように、驚きをもってみることができなったのが残念。
先述したようにこの作者さんは筆力は確かなので、読めないなんて事は全然なかったのですが……燃えた、とはどうしても言えないなあ。
一番の盛り上がりとも言うべきハルユキが強さとは何かの答えを見出すシーン、どうしてもその単語が出てくると、解説も書いていらっしゃる川上稔氏を思い出してしまい、血肉が足らん、と思ってしまったのが致命的だったかも。
あのシーンは言葉だけじゃなくて、もっと行動で示してほしかった……と思うのは贅沢なのかな。
とはいえ、これはもちろん新人賞である訳で、Webで色々書いているにせよ出版された本としてはまだ1作目。
これからどう育っていくのかが気になるところでございます。
追記:
川上稔氏の解説読んだら、本編の印象全てが吹き飛んでこれしか覚えてない私はしねばいいと思うよ(笑
今年の電撃文庫<大賞>受賞作。
いやー、発売日に結構買ったにも関わらず、なんとなく気分がめいっていたのか全く読んでいなかったので久々に手をつけてみました。
さすが大賞受賞作というべきか、新人とは思えないほど文章が安定していて、安心して読めるお話でございました。
しっかし、どこかで読んだ事のあるような……とか思ってたら、この作者さんソードアートオンラインの作者かよ!!
まー、確かにこの人ならこの安定さにも納得。
電撃の大賞に相応しいクオリティの作品ではありました。
以下あらすじ。
≪黒雪姫≫と呼ばれる少女との出会いが、デブでいじめられっ子の未来を変える。
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。
彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分(アバター)を使って≪速さ≫を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。
季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女≪黒雪姫≫との出会いによって、彼の人生は一変する。
少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは≪加速世界≫の存在を知る。それは、中学内格差(スクールカースト)の最底辺である彼が、姫を護る騎士≪バーストリンカー≫となった瞬間だった――。
ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞<大賞>受賞しデビュー! 実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場!
主人公はデブでチビで苛められっこということで、某おファンタジアな世界にいって魔王となるお話を思い出さなくもないのですが、まあ社会的に(そして自身の中のヒエラルキーの中で)底辺にいるキャラクターということでは割とお約束というべきか。
お話としては王道でありオーソドックスであり、前述したオンライン小説でも良質の作品を書き続けてきた筆力ともあいまって、実にクオリティの高いお話でございました。
とはいえ、無条件に最高! といえるほど盛り上がったかというとそういう訳でもなく。
黒雪姫から敵の存在とその手がかりを与えられた時点で敵の正体が予想ついてしまった点を初め、王道の話の性かどうしても先が見えてしまう、意外性がない、といったように、驚きをもってみることができなったのが残念。
先述したようにこの作者さんは筆力は確かなので、読めないなんて事は全然なかったのですが……燃えた、とはどうしても言えないなあ。
一番の盛り上がりとも言うべきハルユキが強さとは何かの答えを見出すシーン、どうしてもその単語が出てくると、解説も書いていらっしゃる川上稔氏を思い出してしまい、血肉が足らん、と思ってしまったのが致命的だったかも。
あのシーンは言葉だけじゃなくて、もっと行動で示してほしかった……と思うのは贅沢なのかな。
とはいえ、これはもちろん新人賞である訳で、Webで色々書いているにせよ出版された本としてはまだ1作目。
これからどう育っていくのかが気になるところでございます。
追記:
川上稔氏の解説読んだら、本編の印象全てが吹き飛んでこれしか覚えてない私はしねばいいと思うよ(笑
2009-02-19 18:23
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